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2007.03.20

少年

ある人を探していた。
多分あの場所にいるだろう、
人も車もまばらな大通りの歩道を少しだけ早足で歩いていた。
空はどんより曇っていて、休日の早朝なのか平日の夕方なのかよくわからなかった。

しばらく行くと、歩道の真ん中に二人の少年が立っていた。
一人は東南アジア系のくるくるパーマでかわいらしい感じ。
もう一人はとても顔がキレイに整った、ヨーロッパ系の少年だった。
かわいい子たちやなぁー、と思いながらあたしは二人の間をヒラリとすり抜けた、
と、その瞬間、キレイな顔の少年があたしの耳元で何か囁いた。
「お前なんか簡単だよ」






は?そんな華奢な体であたしに何を言ってるの?

女っつっても、子ども相手に何かされるほどか弱くないってーの。
って思ったのもつかの間、
あたしはそのキレイな顔をした少年に軽く担ぎ上げられた。

あれ?確かに簡単?
しかもどうやら手慣れた感じだ。
ヤバイ、売られる。
あたしはそういう雰囲気だと感じた。
担ぎ上げられて少し高くなった視界からは
工事中のビルで無気力に働く作業員が見えた。
良かった、人がいた!
しかも成人男性、力も強そう。
「助けて!誰か」
あたしはすがる思いで声をあげた。
なのに誰も振り向かない。
なんで!?絶対聞こえてるやろ、あんたら!
何か事情を知っているのか、
はたまたこの少年たちの仲間なのか、
とにかく誰も助けてくれないことは理解できた。
自分でなんとかするしかない。
この至近距離で、かつ、なるべく少ない回数で、
かつ、より致命的なパンチを繰り出すにはどうしたらいい?!
どうしたら、どうしたら、
血とか出たらどうしよう!
いや、少年の心配してどうすんのよ、
あたしは自分を守らなきゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


・・・ってあたりで目が覚めた。
起きたすぐは普通に起きたけど
思い出せば思い出す程に怖くなってきた。
というより夢を見ていたその時の恐怖がよみがえってきた。
最初はわけわかんないんだけど、
本気でやばい状況になってるってことに、だんだん気づいていく自分。
しかも少年の顔をやけにリアルに覚えている。
ホントにキレイな顔してたなぁ。

少年、侮るなかれ。


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